意地悪される方が悪いんだ
意地悪される方が悪いんだ。
今日出会ったのはそんな方だった。
いじめもパワハラも受ける方が悪いんだ。される方にも原因はある。
そんな風に考えている人はどこの場面にもいる。
でも、誰がそんな世界で生きたいんだろうか。
そんな人に出会うと私はいつも聞きたくなる。
「じゃああなたは人から冷たくされたことや意地悪されたことはないんですか?それを嫌だとは思わなかったんですか?」と。
生きてればどこかで意地悪されたり、理不尽な扱いをうけることは必ずあるだろう。
100%ないと言える人はほとんどいない。
そんな稀な人は意地悪に気づかない鈍感でパッパラパーな幸せ人間だ。
意地悪されたから意地悪を仕返すのでは、自分で嫌な世界を立証したことになる。
「ほらな、世の中こんなもんだ」
所詮弱肉強食。される方にも問題がある。
そうやって過去の自分を追い詰める。意地悪をした方が悪いんではなくて、意地悪をされた自分が悪いんだ、と。
人に意地悪をした自分を肯定することで、過去に意地悪された自分を否定している。
この負のスパイラルにはまるとやっかいだ。
だって意地悪を受けたことがない人なんていないから。
今あなたが意地悪をしているのは過去のあなただということを忘れないでほしい。
される方が悪いんだ。弱いからいけないんだ。
そうやって自分の首を締めて生き辛くなる前に、今すぐ考えを改めてほしい。
過去の自分に、意地悪される方が悪いんじゃない。してくる方が悪いんだよ。と胸を張って言えるように。
あなたのその意地悪をされたモヤモヤは人にぶつけることでは解消されない。その空虚は大きくなるばかり。
人に優しく。許しあうこと。意地悪している人をきちんと見下すこと。
そうすることで過去の自分を救うことができるよ。
今日出会った方にこの考えが伝わることはないだろうけど、見てくれた人の周りの世界が少しでも平和になりますように。自戒もこめて。
おしまい