占いが衰退しないワケ
占いってどうして信じる人がいなくならないんでしょう。
当たってるか当たってないかなんて分からないようなものが多いし、星座や血液型で性格が変わるわけないって人もいます。
冷たく見られがちだけど心の中には優しさがあります。なんて、「優しい↔︎冷たい」の反対のワードを入れることで誰にでも当てはまるようにしていることもよく知られています。
でも世の中から占いが消えることはない。
だって成功例が後をたたないから。
この占いの通りやったら上手く行った!
運がついてきた!
なんだか調子がいい気がする!
当たり前です。
占いは誰がやっても上手くいくことをあなたに限定してアドバイスしているように見せかけているから。
近くの人に優しくすることを心がけて!
ジャンクフードは避けよう!
睡眠時間をしっかりとること!
どれも誰がやってもプラスの方向に行くこと。
それを〇〇座のあなたに。〇〇型のあなたに。〇月〇日生まれのあなたに。
こうすることで特別なアドバイスに思えてくる。
私だって、人には優しくしましょうね、と言われるより、双子座AB型のあなたは今月、人に優しくした方が運気が良いでしょう。と言われたほうが優しくする気になれる。
ここで賢い人はもう一つのカラクリに気がつくでしょう。
そう。「運気が良くなる」この一言で自分にもメリットが生まれるのだ。
自分にメリットがあることは人はやりたがる。
ただ優しくするのではなく、優しくすると自分の運気があがるから、優しくする。
ただ面白いのは、優しい人は好かれるし、ジャンクフードを食べなければ健康になれるし、睡眠を取れば体の調子がよくなるというのは当たり前の事実だということ。運気など関係ない。
普通にやってもプラスにはなっているが見えにくいことを、運気というなんだか見えそうな名前をつけることで、人はやる気になる。
だから占いはなくならない。
win-winだもの。
必ずやればプラスの循環になるものを、〇〇座のあなた特定のアドバイスとして届けるわけだから。成功しないわけがない。
言われた方もそのアドバイスをすれば自分が得すると思って実行してるし、実際に得をする。
こういう仕組みは衰退しない。
これだけ知った私でさえ、朝の星座占いはチェックしてしまうもの。
おしまい