ぜんまいざむらい

いつか自由に。

カエルの楽園 〜読書感想文〜

百田尚樹さんのカエルの楽園を読んだ。

 

最初はなるほどなって感心した。

百田さんから日本はこう見えているのか、そして多くのひと(といってもまだ少数派だけど)が同意見なのかと。

 

この本では実際に起きた出来事を砕いて砕いて表現してあって風刺のようなおもしろさがある。

 

日本もこのままじゃ危ないぞって警戒をならしてる。

 

最後まで三戒を守っていれば平和でいられると信じてる哀れさがまた辛い。

 

この本では戦う意思を持たねば、武器を持たねば、平和は保たれないと言ってるように思える。

 

たしかに受動的な平和は戦わなければ得られない。

 

でも私は、目指すべき平和はそこではないと思う。

武器をもつのはなんのため?

戦いはなにを生む?

そんなの先人たちが無意味だって証明したじゃないか!

 

武器をもってしまえば戦いたくなるバカがでてくるし、一度持ってしまったら手放すことなんてできない。

 

平和のための戦いはそんなことでは勝ち取れない。

武器も兵隊も持たない意思とそれを実現させる知恵と戦略と財力こそが必要だ。

 

武器をもってしまえば手っ取り早く威嚇できるに決まってる。でもその先に待ってるのは泥沼だ。

 

本当に平和でいたいなら戦略を練って勝ち取らなければいけない。戦うよりも強い覚悟が必要だ。と私は思う。